ポピー整体院

腰痛を引き起こす主な原因

 

 

腰痛は老若男女を問わず誰にでも起こり得ます。

ただ、腰痛が厄介なのはそのほとんどが原因不明になっていることです。

 


●腰痛における2つの原因

腰痛は「腰部の骨や筋肉などの組織の損傷」によって発症します。

特に、腰椎を支えている腰回りの筋肉の力が低下すると、

骨や関節に大きな負荷がかかるようになります。

それが骨や筋肉の劣化や変形を引き起こし、腰痛を生じさせます。

腰痛を原因別に大きく分けると、「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」の2つがあります。

 

1.特異的腰痛とは

腰痛が特定の疾患によって引き起こされるものを、「特異的腰痛」と言います。

主な原因は、以下などの加齢による骨密度や筋力の低下が挙げられます。

 


1)腰部脊柱管狭窄症

腰の神経の通り道になっている管が狭くなり、

神経や血管を圧迫することで腰や下肢に痛みを発症します。

骨の変形や椎間板の変性、靭帯の肥厚が原因になっています。

 



2)腰部椎間板ヘルニア

「椎間板」とは、骨と骨の間にあってクッションの役割を担っている部位です。

また、「ヘルニア」というのは、ラテン語で「脱出」という意味があり、

腰部の椎間板が飛出た状態を腰部椎間板ヘルニアと呼んでいます。

その飛出た椎間板が神経に触れるため、

腰に激しい痛みや股関節から下肢にかけて痺れを生じるようになります。

 

3)骨粗しょう症

骨粗しょう症とは、骨の密度が薄くなったことで背骨や手足の骨がもろくなった状態のことです。

加齢とともに骨密度が薄くなり、椎骨などに骨折が起きると脊髄神経根が圧迫され、

慢性的な痛みを感じます。

 


2.非特異的腰痛とは

実は、腰痛のほとんどは痛みの原因が明確になっていません。

日常の生活習慣が影響していると考えられています。

主なものには、腰部への日々の負担と運動不足による筋力の低下があります。

 


1)腰部への日々の負担

例えば、以下のことが筋肉に負担を与えます。

・仕事が製造ラインのため、中腰の姿勢を維持したまま作業を行う。

・パソコンで行う仕事のため、一日中椅子に座っている。

・運搬作業に従事しているため、日々重い荷物を運ぶ。

上記によって、腰や背中の一部の筋肉を酷使すると腰の筋肉に過剰な負荷がかかり、

腰痛になる危険性が高まります。

なお、肥満タイプの人はお腹が前に出ていることで背骨の自然な曲線が崩れるため、

腰痛を引き起こすリスクが高くなります。

 


2)運動不足による筋力の低下

普段ほとんど歩くことが無い、何年も運動していない、などによって腰を支える筋力が低下すると、

腰痛を生じやすくなります。

ちなみに、よく『ぎっくり腰になった』と言う人がいますが、

ぎっくり腰も痛みの場所を特定するのが難しいため、

正式には非特異的腰痛に含まれます。

 


●股関節の筋肉の劣化による腰痛

骨盤を支え、股関節の動きを制御する筋肉に

「大腿四頭筋」や「ハムストリングス」があります。

これらの太ももの筋肉が疲労したり、

衰えたりして柔軟性を欠くと腰痛の原因になることがあります。

 



●布団の硬さによる腰痛

滅多にありませんが、夜寝る時のベッドや布団の硬さが腰痛の原因になることがあります。

身体が深く沈んでしまうような柔らか過ぎる布団やベットに寝ていると

背骨のラインが崩れることで腰痛に繋がります。

身体が沈まないような高反発の布団やベットの方が腰痛の予防には適しています。

 



●まとめ

加齢による骨や筋肉の劣化を除けば、腰痛のほとんどは仕事などでの生活習慣を原因としています。

生活習慣を改善すると腰痛が治ることも少なくありません。

腰部の酷使を削減し、日々のストレッチや運動などで筋肉を維持していると、

腰痛を予防することができます。